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December 29, 2005

来年も呆れず、見てやってください

本日、音楽番組の年内最後の会議。
といっても年明けからすぐに収録があるので、仕事納め的な雰囲気にはならず。
このへんが通常の会社とは大きく違うところか。
なんだかんだと話し、終了。

その後、原宿へ移動し、制作会社のプロデューサーと、
来年早々の企画について話し合う。
どうやら手ごたえ良好な様子。年末年始中に企画書を直す事が決まり、退社。

帰還後、自宅で発注を受けていた企画書を直していたが、
風邪のため、頭がまわらずダウン。
だが明け方、死に物狂いで起きて、なんとか脱稿。

これにて今年の仕事は終了。

来年は舞台・映画、TVのすべてに力を注ぎたい。
などと熱い思いを抱きつつ、年内のブログはこれにて終えたい。

ひとつ来年もよろしくお願いいたします。

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December 28, 2005

毎年年末に風邪をひくんですが、どうやら今年も・・・

本日、年内最後の台本を書き上げ、送信。

夜から『ポンコツプロ』の忘年会へ。
このポンプロとは流山ダビデとワタクシが母体となっているチーム。
場末の錦糸町に、ラーメンロッカーKTやら不感症の女優ミズホやら、
ヘンタイ作家のヨージ・ウラカミやら雑多な面々が集まり、
来年早々、クランクインする映画の決起集会もかねる。

で、何だかんだで宴は夜明けまで続き、流れ着いたのが地元のサウナ。
風呂に入り、すっかり酒が抜けたが、ふと気がつけば面子は、ダビデとヨージ・ウラカミのみ。
仕方ないので、そのままサウナに一泊。

・・・だが、朝起きるとノドが無性に痛い。
・・・どうやら風邪をひいたらしい。

病の正月になりそうな予感。

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December 27, 2005

日の丸エンジン・納会にて

本日、さしせまった締め切りもないため、
日の丸エンジン・前回公演『サトウホラーショウ』のVTRを編集してみた。
出来上がっている芝居とはいえ、一本のVにつなぐのって大変な作業なんですね。
ディレクターの方々の苦労が少しだけ分かりました。いつもご苦労様です。

その後、夕方から日の丸エンジン・年内最後の打ち合わせ。
キャスティングやら舞台セットやらについて話し合う。
思えば今年はこの演劇ユニットの旗揚げをした年。

それぞれ感慨深い思いで焼酎をあおった冬の夜でした。

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December 26, 2005

いろいろあったけど、日にちは飛びます

本日、音楽番組の定例会議。
いろいろ話し、いろいろ決まる。

次の打ち合わせまで時間があったので、
ネットTV『ブレスト』のスタジオがあるitv24に顔を出す。
そこでは番組の総合演出Gonta氏が主宰する
『劇団G-factory』の稽古が行われようとしていた。
せっかくなのでお邪魔にならないように見学させてもらう。

稽古内容は1月11、13日にお茶の水『KAKADO』で行われるライブ公演の出演試験。
この結果でキャストが決まるとあって、メンバーたちはいつもと違う雰囲気。

試験の内容は本番用の台本をつかって、
それぞれの役者が独自に膨らませて演じるという
非常にフリースタイルに近いテスト。
これって役者個人の技量が問われるシビアなモノ。
各々がいろいろと考えながら、真剣に演じていた。

他の劇団の稽古を見せてもらうのは非常にためになる。
大変興味深く見させていただきました。

その後、フリーのディレクターを中心とした企画チームの打ち合わせに参加。
来年春の特番に向けて視界良好といったところか。

しかし相変わらず寒い日がつづく。

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December 21, 2005

次回公演の出演者をさりげなく募集してみます

本日、定例の企画会議。
だが2005年の総括に終始して終える。

その後、夕方から新宿で『日の丸エンジン』の次回公演の打ち合わせ&顔合わせ。
お会いした俳優さんは、主宰の横掘氏と以前同じ劇団に所属していた方。
彼の名前は岡崎瑤治氏。
『ロックな男』というのが第一印象。
お話ししているうちに、声、面構え、佇まいなどに独特の雰囲気をビンビン感じる。
その場で4月公演の出演を承諾していただき、あとは酒を飲みながら雑談。
またひとり脚本を書くのが楽しみな俳優さんと出会えました。

と、いうことで少しずつ次回公演の構想が固まりつつある中、ちょっとお知らせ。

ワタシクが作演出いたします『演劇ユニット・日の丸エンジン』の
第三回公演を、2006年4月5~9日まで池袋シアターグリーンにて行います。
次回公演は、実験的かつ無謀な試みの舞台を構想しております。
そこで、広くあまねく次回公演の出演者を募集したいと思います。
年齢・経験は一切不問です。希望の方は氏名、年齢、職業などの
簡単なプロフィールと写真を添えてメールにてお送り下さい。

締め切り 2006年1月16日

hi-engine@mail.goo.ne.jp

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December 20, 2005

そのうちオススメ映画ベスト10でもやりますか?

本日、発注を受けた企画書を書き終え、DVD鑑賞。

・『カノン(監督・ギャスパー・ノエ)』
・『さよならさよならハリウッド(監督・ウディアレン)』
・『エターナルサンシャイン(監督・ミシェル・ゴンドリー』

どれも良作だったが、ウディアレン氏の作品がとくによかった。
ただボクはウディアレン氏の『アニーホール』が
生涯ベストムービーランキング上位にくるほど偏った映画観なので、
万人にオススメできるかというと疑問だけど。

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December 19, 2005

巨大プロジェクトが動き出しちゃいます

本日、昨夜から書いていた映画のプロットの締切日。
だが思うように進まず、難産で仕上がったのが昼。
大変ご迷惑をかけたが、内容的にOKをいただき胸を撫で下ろす。

この映画、仕掛け人は相棒のGonta氏。
まだどんなものか書けないが、かなりの良作になる予感。
しかもネット・テレビ・広告などをまきこんで巨大プロジェクトになるはず。
全貌が分かり次第、情報をアップしていきますので、お楽しみに。

その後、音楽番組の会議。
しかし年末、年始特番で人数が集まらず、早々に終了。

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December 18, 2005

やっぱり超一流の言葉は違いますね

本日、朝から大先輩作家の高須さんとお仕事。
来年、秋公開の映画についてマンツーマンで打ち合わせ。
相変わらずハイレベルな脳作業が続いた。
そんな中、ボク自身の仕事についていろいろとアドバイスをいただく。
おかげで迷っていたことに一筋の光が見えた。

結局、解放されたのは夜。
しかし心地よい疲労感。

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December 17, 2005

いろいろありましたが、助っ人稼業終了

本日、『野ブタ。をプロデュース』最終回。
結局、ボクは最後まで『助っ人』という微妙なポジションでした。
ただこの仕事を通じていろいろと勉強させていただいたことは事実。
ドラマを応援してくれたみなさまありがとうございました。

ちなみに最終回の視聴率は18.2%。
正直もう一伸びほしかった・・・。

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December 16, 2005

暖冬っていってたのに20年ぶりの大寒波らしいですわ

本日、yahooから『あなたのサイトをyahooに登録してもいい?」という旨のメールが届く。
ココログにしても、yahooにしても、こんな駄文に目をかけていただき、誠にありがたい。
これを機会に、有益な情報を書こうと思うのだが、おそらく今以上に更新が滞るに違いない。
なのでこのままユルいペースのユルい文章でご容赦ください。

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本日、ぽっかりと時間が空いたのでカミさんと買い物に出かける。
いろいろな店に入り、次々試着をしては次の店へ移動し、数軒目で温かいコートを購入。
これで寒い冬が乗り切れそうです。

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December 15, 2005

いくつもの会議に同時に参加するワザ

本日、音楽番組の会議がズレて
年末時代劇のメイキングの会議とバッティング。
どちらにも顔を出そうと、打ち合わせ中、
30分ごとに席をはずし、二つの会議を渡り歩く。

が、そんな器用な事ができるはずもなく、
結局、時代劇はディレクター陣におまかせ状態にしてしまった。
さすがに責任を感じ、台本の修正を引き受ける。

こういうシチュエーションのとき、ベテランの作家さんはうまい。
ある大物放送作家さんは同時に4つの会議に出席できるそうだ。
コツは、どの会議でも入った瞬間は存在感を消しておき、
ここぞという所で、みんなが注目するような印象的な発言を一言だけする。
そこから派生した議題を一同が話し出したら、自分は発言を控える。
やがて頃合いを見計らって存在感を消し、出て行く。
それを繰り返してすべての会議をこなすのだ。

無論、放送作家という立場だからこそできる必殺技。
正直、ボクにはまだまだそんなことできないです。

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December 14, 2005

師走らしい風景

本日、新宿で打ち合わせ後、紀伊国屋へ。
店内をうろついていると、レジ周辺が騒がしい。
みると、あきらかに男性だが、素敵な女性用の服を
身につけているおしゃれさんが店員と揉めている。
なにやら探している書籍が絶版になっているのだが、見つけてほしい様子。
だが古本屋じゃあるまいし、ここにあるわけがない。
それでもおしゃれさんは店内に響く声で叫んだ。
「だからあ!どうしてもチェッカーズ写真集がほしいのよっ!」

・・・師走なり

その後、西麻布で番組の打ち上げをかねた打ち合わせ。
昨日タイトルに書いたおかげか、再び焼肉屋。
うれしいが、肉食って連続になると身体的に重くなるんですね。

だが実りある話しを終え、タクシーで帰還。
そのとき六本木の交差点でサラリーマンVS客引きのストリートファイトに遭遇。

・・・師走なり

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December 13, 2005

毎回、焼肉食いながら打ち合わせならいいのに

遅まきながら村上春樹の『東京奇譚集』を完読。
『神の子はみな踊る』あたりから『アフターダーク』でタッチを変えた著者。
今回は人物をわりとクールな視線で描きながら、展開で読ませていく感じの短編。
村上春樹が苦手な人でもいいんじゃないでしょうか、これ。
オススメです。

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本日、打ち合わせが数件。
だが仕事の話は最初だけ。結局忘年会に近い状態となる。

いろいろな人に会い、いろいろなことを話し、
焼肉を食らいながら、いろいろなことが決まる。

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December 12, 2005

どんな仕事でも全力投球しなくちゃイカンわけですよ、実際

ボクのブログをniftyの週刊ココログ特集に取り上げていただいた。
こんな不毛な雑文から何も得る部分はないと思うけれど、
わざわざ目を通してくれた方には心から感謝したいです。

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本日、音楽番組の会議。
その前に局内に貼ってある視聴率表を見る。
「野ブタ。をプロデュース」の数字が下降していた。
前回が18%なのに2%近くダウン。
これで来週の最終回で20%行くのか?
ボクのような半端な助っ人稼業でもちょっと不安。

音楽番組の会議は年末モードのため、出席者は少なめ。
粛々と進み、滞りなく終わる。

その後、年末時代劇のVTRチェックに同席。
プロデューサーから大幅な軌道修正を指摘される。
発注段階では、ちょいノリのつもりで引き受けたが、
そうも言ってられない状況になった。
なので今夜中になんとかすると豪語し、日テレを後にする。

その後、流山ダビデと合流し、ファミレスで晩飯。
会ったところで話す事はそれほどなく・・・。

帰還し、すぐさま前出の台本修正に着手。
粛々と書き続け、午前9時に送信。

・・・とここまで書いて思う。
せっかくココログの特集に選ばれたのに、
放送作家や脚本家を目指す人々に有益な情報がないのが悲しい。

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December 11, 2005

起きてても地獄、寝ても地獄って、どういうことすか

本日、いろんな用事を午前中にすませ完全オフにする。
さっそく実行したこといえば・・・

睡眠・睡眠・睡眠・・・ZZZZZZZZ。

結局、起きたのは夜8時。
充分な睡眠をとり、エネルギー満タンになったと思いきや、
起きてみると肩がずっしり重く、寝違えていた。
そのため夜から予定していた仕事がまったくはかどらず。

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December 10, 2005

24時間マラソンもしないし、大袈裟な感動ドラマもないけど、心からやさしくなれるイベント

本日、ディレクターGonta氏をはじめ、ボクらがプロデュースする
ネットTV『ブレスト』のアイドル『鈴木りな』のイベントに顔を出す。
イベントといっても高円寺で福島県・白沢村の産直野菜を売るという
アイドルとしては前代未聞のイベント。

商店街のど真ん中で、ボクが作詞した歌を歌い、
地元のおじちゃんやおばちゃんたちと、野菜を売る15歳の可憐なアイドル。
非常に心打たれる美しい絵でした。

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彼女は『ボランティアアイドル』通称『ボラドル』
従来のアイドルとは一線を画し、自ら体を張って人々に笑顔を届けていくのが活動コンセプト。
もちろんプロデュースする我々もボランティア行為の難しさは理解している。
ただ彼女自身が、『誰かのために今の自分ができることをしたい』という信念の元にこの企画は生まれている。
我々はこの気持ちを後ろから後押ししているにすぎない。
なので、このイベントでの彼女のギャラは白沢村のりんごのみ。
もちろん我々スタッフもイベントの撤収作業やチラシ配布などボランティアでやらせてもらった。
はっきりいって、これはよくあるチャリティ番組とはまったく違う。
今後この活動が多くの人に広がっていく事を期待したい。

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December 09, 2005

満員電車とテトリス紳士

本日も打ち合わせ連発。
最初は制作会社のプロデューサー。
つづいて放送作家の大先輩。
いろんなところから声がかかるのはありがたい。
ご恩に報いるためにも、一つ一つの仕事をきちんとこないしていかねば。

そんな中、移動のため地下鉄へ。
ホームに滑り込んできた電車に乗ろうとしたが、
混雑していたため、他の乗客に押し出されてしまう。
再びトライするが、どう考えてもドアの外に体がでてしまう。
諦めかけていると、階段をダッシュで降りてきた中年男性がトライ。
『絶対無理でしょう』という太目の体型。
だが彼は隙間を見つけるや、体をテトリスの駒のように変形させ、見事に車内にイン。
ホームに残った僕は呆然と電車を見送った。
なんだか生存競争に負けた気分だった。


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December 08, 2005

最近、すっかりスケジュール帳のようになってます

本日、音楽番組の会議。
いろいろ話し、いろいろ決まる。

時間がなんとなく空いたので、漫画喫茶にてネタ収集。
今週発売されている漫画週刊誌にすべて目を通す。
週刊モーニングの『わたしはあい』が最終回でエライことになっていた。

その後、日テレに戻り、打ち合わせ&顔合わせ。
内容は来年春のドラマ企画などについて。

22時ごろ、自宅に戻ってネットTV『ブレスト』を観ようとしたら、またも遅れているとのこと。
仕方なく、仕事をはじめていると、いつのまにか始まっていた。
リアルタイムで視聴できない方も多かったようで、
ご迷惑をおかけして、申し訳ございませんでした。

放送終了後、仕事を再開。
淡々とした一日が終わった。

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December 07, 2005

インスタント麺ならチキンラーメンが一番好きです。待ってるのがイヤだから

本日、昨夜からのナレーション書きが続く。
なんだかんだと難産で終わったのが19時。

急いで次の打ち合わせに向かう。
これはフリーのディレクターや作家の定例企画会議。
なんだかんだと話し合いながら、意見交換をし、終わったのが午前2時。

帰ってきてから一日、ろくなものを食べていないことに気付き、
チキンラーメンを食する。さみしいので卵を乗っけてみた。

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December 06, 2005

いろんな原稿を同時に進めていると、いろんな問題が起こる

本日、昨夜から引き続いての原稿書き。
ナレ書きやら構成書きやらをせっせと書きまくる。
寝ずに同時進行で、学園ドラマと時代劇の原稿を書いていると、
ときどきとんでもない間違いを起こす。
たとえば「拙者は超サイテーの男でござるじゃん?」とか。

その後、麻布でブレストの収録。
内容は番組でご確認を。

収録後、別番組の担当ディレクターから明け方バイク便で、
ナレーションの入っていないVTRを送るとの知らせ。
つまり今夜も原稿書きが決定したみたいです。

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December 05, 2005

謝りっぱなしの一日でした。

本日、深夜から三本の原稿と企画書きに追われまくる。
そのため、昼からの打ち合わせ時間に大幅に遅れてしまう。
打ち合わせのメンバーは、Gonta氏をはじめ、女性脚本家やプロデューサー。
社会人としてあまりの時間のルーズさに猛省。
本当に申し訳ございませんでした。

しかも出だしが遅れたため、次の会議はやむなく休ませていただく。
申し訳ございませんでした。

その後、自宅に戻り、『野ブタ。をプロデュース』のモロモロの原稿を書く。
と、カミさん宛てに小包が届く。見るとAmazon.comから。
どうやら大人気のアメリカのTVドラマ『フレンズ・ファイナルシーズン』の
全巻ボックスを密かに注文した様子。

仕事中だったが、思わず鑑賞。
このドラマ、非常によくできたコメディなのだ。
結局、一本だけ観るつもりが、何時間も観てしまった。
当然、仕事は・・・。

申し訳ございませんでした。

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December 03, 2005

とある出来事

本日、私的な用事で朝から行動。
せっかくなので書き留めておく。
用事とは、お墓について。

以前書いたが、今年の春、母が突然亡くなった。
あまりに急なことで我が家では墓など準備しているはずがない。
今のところ、公営の納骨堂という所に遺骨を納めてあるが、
早めに墓に移してやりたいというのが家族の総意。
しかし調べてみると、一般の墓地の金額たるや・・・。

そんな中、地元の公営霊園が、新規区画の入園希望者を募っていると知った。
さっそく申し込んだところ、『132』なる番号と、
指定日に公民館に来るようにと書かれたハガキが届いた。

その指定日が本日。私は朝9時に公民館の大ホールに赴いた。
中に入って軽く驚く。
壇上に『○○霊園・新規墓地抽選発表会』と、大々的な横断幕が張られ、
年末の商店街で見受けられる、ガラガラと回す巨大抽選箱があったのだ。

しかも用意している数名の担当者たちは、妙にテンションが高く、
はりきって、ガラガラを見やすい場所へ移動させたり、戻したりを繰り返している。
だが客席に座る100人近くの入園希望者の温度は当然のことながら低い。

そんな中、司会者がスタンドマイクに向かって、にこやかに切り出した。

「さあ、それではいよいよ、2005年の○○霊園・新規墓地の抽選会をはじめますっ!」

役所の人なのだろうが、妙になれている。
正直、ファンファーレが流れてもおかしくないほど、見事なタイトルコールだった。

その軽妙なコールに促され、ガラガラ担当者が、厳かに巨大抽選箱を回す。
そして出てきた数字の書かれた玉を恭しく司会者に渡した。
司会者は、少々ハウリングを起こしつつ、高らかに言った。

「はい、出ました!76番っ!」

すると書記のような男が

「はーい、76番っ!」

と復唱しながら、ボードに数字を書き込む。
まるで年末ジャンボの抽選のようだ。

だが客はノーリアクション。
おそらく当選している人もいるはず。だが誰も喜ばない。
その理由は参加資格が関係している。
なにせ抽選に参加できるのは、
ここ一年で身内が亡くなり、墓地を探している家族のみ。
民間の墓地のように生前予約などできない。
要するに参加者の誰もがお互い悲しい思いを抱えているだけに、
大喜びするのを控えているのだろう。

つづいてガラガラが回され、
皇帝に捧げるように玉を司会者に渡すガラガラ役人。

「出ました、お次は29番っ!」
「はい!29番!」と甲高い声で復唱する書記役人。

なんでも今回の抽選には30区画の墓地に
200以上の応募があったらしい。
それは近年稀に見る競争率なのだという。
これが彼らの興奮している理由かもしれない。

「はい、来ました、198番っ!198番っ!」「はい!198番!」

玉が出るたび、熱気をおびていく彼ら。
壇上を苦々しい顔でみつめる客たち。
見事なまでのコントラスト。

どんどんハイテンション抽選会はつづき、
次第に決定した数字が書記の手によって埋められていった。

しかし依然として私の番号『132番』はコールされない。
やがて抽選は最後の一区画になった。

そのとき!

ガラガラ・・・

「はい、出ました!ラストは…ひゃくさんじゅう…」

来た!
はじめての130番台!
誰にも見えないように私は手元のハガキを握り締めた!

「131番!ラストの当選は、131番でございまーすっ!」

・・・ハズレ。

「は~い、ラストは131番で~す」

甲高い書記の声を背中に浴びながら、私は会場を後にした。

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なぜ、こんなことを記したか?
別にお役所に文句がいいたいのではない。
おそらく私がこれを客観的に見ていたら、
おもしろくて仕方なかっただろう。

神妙な空気なのに、気付かず、場違いなほど はしゃぐオトナ。

これは、コメディシーンの基本なのだと、
再認識できたことが言いたいだけだ。

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December 02, 2005

巨大ホームセンターが楽しいボクってヘンですか

本日、朝から『野ブタ。をプロデュース』のモロモロの作業に従事。
いろいろと手間取り、終わったのが夕方。

しかしこの時期で主題歌が100万枚突破というのはすごい。
音楽番組を担当しているおかげで、そのすごさが前以上に肌で感じる事ができる。
ボクもドラマスタッフの特権として、初回限定版という貴重なCDをいただき、
i-podに入れているが、なにせメロディが憶えやすい。
年末の忘年会ではいろんな年代の『修二と彰』が歌うのだろう。

その後、連日になるが流山ダビデと打ち合わせ。
途中、話がそれて部屋の模様替えについてトーク。
そのうちに無性に本棚が欲しくなり、突然二人でホームセンターへ。
家具を選んでいるとき、まるで同棲するホモカップルのようだなあ、とふと思う。

その後、近くのファミレスで晩飯を食いつつ、映画の打ち合わせ。
いろいろ話し、いろいろ決まる。
その途中、よく知っている女性がガンで亡くなったとの連絡が入る。

・・・絶句。
・・・今年はこういう知らせが多すぎる。

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December 01, 2005

ネットTV『もっとブレスト』について

本日、音楽番組の会議。
いろいろ決まり、粛々と終わる。

その後、自宅に戻り、原稿書きをしつつ、ネットTV『ブレスト』を鑑賞。
しかし大幅に時間が遅れている様子。
視聴者の皆様に大変ご迷惑をおかけし、申し訳ございませんでした。
そんな中、流山ダビデとKTが掲示板を盛り上げてくれたのが、助かった。

ところで『新生ブレスト』の感想をまわりにたずねると、
今までとあまりにも違いすぎて、いまいちノリにくい様子。
確かに番組内では、視聴者への問いかけがなく、淡々と進む。
また番組のキャラクターであるG-factoryやダビデ、KT、鈴りながまったく出ず、
おっさん五人がボソボソと話しているのは、あきらかに暗い。
実はよ~く聞いてもらうと、おもしろい内容をマジメに会議をしており、
毎回、とある発明が生まれているんですけどね。

まあ、そのへんは数日前、総合演出Gonta氏と話し合い、
解消点を見出したので、今後、変わっていくと思います。

たとえば、我々の会議もひとつのコンテンツとして存在し、
そこで生まれた企画に、みんなの大好きなアヤノや鈴りなが出演し、
それも新たなコンテンツとしてオンデマンドで観られる。
つまり『もっとブレスト』自体が、ステーションとなり、
たくさんのコーナーから視聴者がみたい番組だけを選べるという作りにするとか。
まあ、今後もどんどん変わっていくと思うので、
ひとつ長い目で観て下さい。なにせ実験的な番組ですから。

そんなこんなでブレストを終えて、また原稿書きに戻り、夜明けを迎える。

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