ドローな週末
本日、仕事がらみで神保町へ。
ちょっと合間があったので、神保町のうまいそば屋を検索。
すると近場に名店があることが判明。
松翁(猿楽町)
非常に分かりにくい場所で、地味で素朴な入り口。
なのに店内は満員。
さすが老舗。
大盛りを頼もうとしたらやってないとのこと。
どうやら一枚でも充分お腹一杯になるらしい。
郷に入れば郷に従えということで、ざる一枚を注文。
たしかに意外と量が多い。
麺は細めで、そばの香りが非常に芳しい。
コシがあり、そばの実の歯ごたえが感じられるほど。
つけ汁は濃口と薄口が選べ、ワタクシが頼んだのは濃い口。
カツオと昆布の風味が効いていて、細いそばによく合う。
ほかにも、胡麻豆腐やら畳いわしやら、小料理屋並のメニューあり、
日本酒の種類も豊富。
そば屋で酒を楽しみたい粋な人にはピッタリのお店です。
ちなみにワタクシはそんなに飲めません。
その後、中野で芝居を観劇。
終了後、軽く食事をし、車で帰還しようとすると、パトカーに車を止められる。
理由は『ヘッドライトの片方が切れているから』
運転していたのはポンコツ俳優の流山ダビデ。
だが車の持ち主はワタクシ。
確かに整備不良なので文句も言えず、渋々謝っていると、警官が車内を強制捜査。
すると
『ヌンチャク』
『バット』
など、コントやら芝居の小道具がボロボロでてくる。
「なにこれ」
「これは小道具ですね、芝居の」
「役者さんなの?」
「いや、演出家です」
「・・・」
あきらかに怪しんでいる。
その様子をダビデに激写してもらった。
しかし現場の張り詰めた空気でピントもまったく合わない。
つづいてトランクを調べられる。
すると
『ロープ』
『台車』
『土嚢』
『土のついたスコップ』
が出てきた。
これも映画の撮影で使ったもの。
だが、どう考えても、死体を運び、埋めるために揃えたとしか思えない最適アイテムだ。
「これは?」
「映画の撮影でつかいまして」
「映画監督なの?」
「いや、違いますね」
「じゃああんた何やってる人」
「放送作家です」
「作家さん?作家なのに演出も監督もするの」
「ええ、まあ」
「よく分からん仕事だねえ」
「・・・」
すいません、ワタクシだって何が仕事なのかよく分からんのです。
うまい蕎麦を食べたが、職務質問で後味悪し。
ドローな週末でした。