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August 03, 2007

そばをめぐる冒険①

新橋で蕎麦屋の新店を開拓すべく調査。
するとネットでも評判の変わった店を発見。

その店は・・・『竹邑庵太郎敦盛』

一押しメニューはのれんにも出ている黒そば。
さっそくいただくべく、店内に足を踏み入れた。
その瞬間、軽いジャブを喰らう。

Photo

『イラシャイマセ~』

ワタクシを出迎えてくれたのは、
ピンク色のムームーを着た二人のフィリピン人女性。

別に外国人の方が働いているのは珍しくない。

ただ・・・ムームーて。

そのムームー娘たちにうながされ、靴を脱いで室内に上がる。
そして真っ赤なボディの一人用ちゃぶ台に座る。

床はペルシャ絨毯が敷かれ、座布団はインド製らしいカラフルなもの。

BGМは八代亜紀。

それでいて壁にはハワイっぽい風景写真。
その横には元読売巨人監督のミスター長嶋と店員さんたちの集合写真。

さらに今にも動き出しそうな日本人形が数点置かれ、
そのほか、巨大な皿やらオレンジやら青やら光る布とか・・・飾りは無数。

この形容しがたい内装をたとえるならば、
日本のことをまったく知らないセルビアモンテネグロ人が
日本映画を撮るためイメージで作ったセットのようである。

でも蕎麦がうまけりゃ文句などない。
そこで同店自慢の『敦盛そば』を注文。

最初に出てきたのは湯飲みと土瓶。
お茶かと思い、飲んでみると、いきなりそば湯。
しかもツユ入りではなく、本当に蕎麦を湯掻いたお湯。
・・・なるほど、斬新である。

つづいてネギ・トロロ・生卵が入ったお椀と、お銚子が一本が出てきた。
さすがにどうすればいいか分からず、ムームー娘①に尋ねると、

「ココニイレテ、ヨクマゼル」

どうやらお銚子の中はそば汁らしい。
それを具の入ったお椀にいれて混ぜるのか。

だがお銚子がものすごい熱くて触れずマゴついていると、
見かねたムームー娘②が、

「ソンナアツクナイヨ、オニイサン」

と、馴れた手つきで入れて、かき混ぜてくれた。

サラマトポー(フィリピン語でありがとうの意味)

そばを茹でているのは、おかみさんである関西弁のおかあさん。
真っ黒な髪の毛をアリのような形に結んでおり、一度見たら忘れない様相である。

そして待つこと数分。
目の前に敦盛そばが登場。

Photo_2

茹でた蕎麦を熱いまま頂くのでその名がついたそうだ。

やや固めに茹でられた蕎麦と、ネギトロロ卵入りのそば汁の相性は悪くない。

ただ店内の雰囲気同様、人によって好みがハッキリと分かれる味である。

はっきりいってたとえようもないが、
あえて言うならば、横浜の種田選手のような蕎麦か。

横浜・種田仁
内野手 背番号3

独特なバッティングフォーム『ガニ股打法』が特徴。
あまりにおもしろい構えから、よく真似されて笑われているが、
実はこの打法はプロの球についていけなかった種田選手が、
自分の癖を逆に利用して編み出した究極の打法なのだという。

おそらくこの店も紆余曲折あって、この間違った日本のイメージスタイルに
たどり着いたに違いない。

ワタクシ的には『・・・』だが、
そんな個人の評価を超えた『何か』を間違いなく体験できるお店である。

まだまだそばをめぐる冒険はつづく・・・

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