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February 23, 2011

逮捕されるまで・苦役列車

歯軋りするほど、時々怖くなる。
車を運転している時、前の車のタイヤが
突然、バコッと取れて、フロントガラスに直撃しそうでね。

たぶん、そんなシーンを何かの映画で観たからでしょう。

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市橋達也の逃亡手記「逮捕されるまで」を読む。

購入時に『被害者とその家族』
『企画者と出版社の皮算用』などが交錯し、買うのをためらった。
しかし犯罪者の生の言葉を読みたいという気持ちは抑えらなかった。

すぐに読了。
コイツは、人の命を奪っておいて、逃亡中、生きる充足感を得ていやがった。
もし、この男が、事件前に、逃亡中のように必死に働き、
必死に他人と接する経験をしていたら、被害者は死なずにすんだと思う。

あとは、日本は、その気になれば犯罪者でも身を隠して、
大金を貯める事ができる国なのだと、ちょっと驚く。

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芥川賞受賞の「苦役列車」読了。

題名から蟹工船的内容を想像していたが現代に生きるロクデナシの話。
選者の方々は「破滅的」「おぞましさ」など語っているけど
意外と普通の男は主人公と似たような事考えていると思う。
痛快。途中何度も声を出して笑ってしまった。
文学的下ネタが最高。

怒られる事を承知で書くが、この二つの作品は、
どん底でもがく人間が、必死に生きていこうとする
フィクションでない(と思われる)部分が似ている気がした。

言うまでもないけれど、
当然クオリティは天と地どころか、
地球と、地球から20万光年離れたグリーゼ581ぐらい違う。

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February 18, 2011

地味な日常

歯軋りするほどでネガディブな事ばかり考えてしまう。

向こうから来る自転車がこのまま真っ直ぐ来たらイヤだなとか。
服のローテーション的に、毎週、ボーダーのセーターなのバレてるかなとか。

でも、それが自分の色なのでしょうがない。
むしろ、今後はいい方向に伸ばそうと思う。

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前回が初詣の記事。
我ながらヒドイ。
それでもアクセス記録を覗くと、毎日来てくれている方々がいる。
ありがたい。
中には脚本家や放送作家を目指している方もいるらしい。
昔、一緒にバイトしてたヘビちゃん(あだ名)も読んでくれてると妻にメールがあった。

数少ないながらも、ささやかな楽しみで訪れてくれる方々のためにも少しでも改めたい。

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たまに『芸能人の友達とかいないんですか?』と聞かれる。

かろうじてテレビ業界の末席に座っているが、
芸能人の知り合いなど一人もいない。
バラエティのスタジオ収録に行っても隅っこで笑っているだけだし、
ドラマだと収録で俳優さんたちに会う事もなく、
せいぜい打ち上げで、遠くから眺めている程度だ。

ツイッターをみていると他の作家さんは芸人さんと飲みに行ったり、
モデルさんと合コンしたりしているようだ.

だが、自分の場合は、打ち合わせをして、
終ったら本屋かレンタルビデオ屋をぶらつき、
そばを食べて、家に帰り、スエットに着替えて、
黙々と台本を書いている(もしくはネットでエロサイトを見ている)

打ち合わせする相手は内容は日によって変わるが、基本はこれの繰り返しだ。

そういえば以前、仕事を手伝ってくれた
若い作家志望の子に、あまりの地味さに驚かれた。
もしかすると毎晩、ギロッポンでシースーをウークーしたり、
チャンネーのパイオツをメーナーしているイメージがあったのかもしれない。
もちろん自分は特殊で、他のみんなはゴイスーにやっているのかもしれない。

でもおそらくそういう方々は一握りで、
多くの作家さんはコツコツ仕事していると思う。
ミージーに。

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