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March 20, 2011

指令:セリーグ開幕日程の謎を解明せよ!

歯軋りするほど、非日常な日常が続いている。
だが被災していない我々の務めは、今まで通り、仕事をして、経済を回す事。
なので、いつも通り、打ち合わせに行き、いつも通り、台本を書く日々を過ごす。

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そんな中、ホントにどーでもいいのだが、気になったニュースがひとつ。
それは『プロ野球の開幕問題』

――すいません、ここからちょっと感情的になってもいいですか――

正直、超がつくほどの野球ファンではないが、
今年は日ハムに斉藤投手が入団し、
楽天に松井稼選手や岩村選手が加入するなど、例年になく楽しみにしていた。

だが今回の大災害によって、仙台が本拠地の楽天イーグルスが属する
パリーグは早々に開幕の延期を発表。
ところがセリーグは、なぜか予定通りの3・25開幕にこだわった。

「勝手にしろ(某球団会長)」
「放射能の中、プロ野球が開催されれば海外の人が安心する(横浜市長)」
などなど暴言、妄言が飛び交う中、
選手会、ファンから
「被災者の事を考えれば、今、野球なんてやってる場合か!」と大ブーイングが起きた。

多数の犠牲者と未だに見つからない行方不明の方々。
原発は抜き差しならない状態。
関東・東北は前代未聞の電力供給不足。
こんな状態で野球をやるのは常識的に考えればナンセンスである。

だが野球のように多額の金が動く娯楽産業を止めてしまえば、
日本経済がさらに弱ってしまう可能性がある。
日本のためにも、通常通り、開幕するべしとの声も一理ある。

そこでワタクシは、セ・パ両リーグで開幕を4月中旬まで延期し、
東北・関東地区でのナイターを避け、西日本などを中心に
試合を回していくべきではないかと考えていた。

そんな中、文科省から「ナイターを控えてほしい」との発表が出た。
再び、セリーグの各オーナーが協議。
そして、ある不可思議な日程を発表した。
それは……

・開幕は、3・29に延期。
・4月3日までは、関東・東北地域のナイターはデーゲームに差し替える。
・ただし4月5日から節電しながらナイターを行う。

さすがに世間の声と国からのお達しで、心を入れ替えたのか……。
まあ、当たり前だが、よかった、よかった……
などと、短いアゴヒゲを擦りながら、
ヌルいウーロン茶を飲んでいたら、妙に日程が中途半端な事に気付いた。
そして、よくよくカードを見て、愕然とした。

元々の開幕カードは……
・巨人VS横浜(東京ドーム)
・ヤクルトVS阪神(神宮)
・中日VS広島(名古屋ドーム)

すべてナイターで三連戦が予定されていた。
しかし、この試合は、すべて8月以降に回された。

そして延期され決定した開幕カードが……

・巨人VS広島(広島マツダスタジアム)
・阪神VS中日(京セラD大阪)
・横浜VSヤクルト(横浜)

すべてナイターの三連戦。
ただし節電の対象地域である『横浜VSヤクルト』だけはデーゲームに差し替え。
巨人・中日は、関西と広島のため、そのままナイターを行う事ができる。

そして続く4・1~3の三連戦のカード。

・巨人VS中日(ナゴヤ)
・ヤクルトVS広島(神宮)
・横浜VS阪神(横浜)

節電対象地区の『ヤクルトVS広島』『横浜VS阪神』がデーゲームに差し替え。
ただし、巨人・中日は、名古屋のため、そのままナイターを行う。

ここで何かに気付かないだろうか?

そう!不思議な事に、巨人と中日だけは、
ナイターからデーゲームに差し替え試合が一戦もないのだ!!

そういえば、この二球団が、開幕延期反対派だった(といわれている)。

これははたして偶然なのか?

いや、偶然ではない!

巨人と中日だけは、開幕カードがズレただけで、何も変わっていないのだ!

さらに驚くべき事実がある!
『減灯ナイター』を行うという4月5日のカードを見ていただきたい。

4・5~7
・巨人VS阪神(東京ドーム)
・中日VSヤクルト(ナゴヤ)
・広島VS横浜(マツダスタジアム)

なんと、超ドル箱の巨人阪神戦が、
関東で行われる初のナイターになっていた!

つまりこの奇妙に歪んだ日程によって
特定の球団だけが恩恵を受けることになっているのだ!

なんたる偏重!
なんたる歪曲!

もちろん球団も企業である以上、金を稼がなければならない。
だが己の利だけを追求していけば、
業界全体が衰退してしまう事ぐらい、なぜ分からないのか。
しかもファン、選手会の声を重く受け止めていると言いつつ、このスケジューリング。
球界の盟主だか何だかしらないが、
これが業界全体を牽引するトップのやる事なのだろうか?

なんかね。野球、嫌いになっちゃった。
もう心底、大嫌いになっちゃったよ。

――すいません、取り乱しました――

まあ、ここまで書いたのも、野球というすばらしい競技で、
今の日本を元気にしてほしいと思ったからということお許しを。

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March 17, 2011

進む人・止まっている人

歯軋りするほど落ち着かない。
あの緊急地震速報というモノ。
直前に伝えられてどうしろというのだ。
それにあの音も落ち着かない。
なんらかの効果は出ているのだろうか。

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おかげさまで岩手・仙台の親戚の無事が確認できた。
また仙台に住む高校時代の友人とも連絡が取れ、元気である事が分かった。

彼によると『多くの犠牲者や行方不明の方々がおり、悲しみと不安があるものの、
地元の人々は、暗く落ち込んでいるだけではなく、
元気な人たちが力を合わせて、助け合い、しっかりと前を向いている』と教えられた。

メディアは被災した人々の『感動の再会』や
『呆然と津波の跡を見つめる姿』ばかりを映している。

無論、現在も原発問題で抜き差しならない事態である事は間違いない。

だがすでに彼らの生活は始まっており、多くの人々が前へ向かって進み始めているのだ。

もしかすると、3・11で勝手に時計を止めてしまっているのは、
たかが数時間の停電に右往左往して、買占めをしている、都会に住む我々なのかもしれない。

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March 12, 2011

歯軋りする前にやれる事をやる

歯軋りするほど、自然の前に人間は無力だ。
だが我々、人間にしかできないことがある。
どんな小さな事でもいいから被災地の方々のために
自分ができる事をしたいと思う。

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ありがたい事に私の家族は無事だった。

だが岩手や仙台には大変お世話になっている親戚が住んでいる。
彼らとは、いまだ連絡がとれない。

仙台には、高校時代の大切な友人も住んでいる。

福島には、一緒に舞台を創ってきた俳優さんの家族が住んでいる。

安否が確認できない方々の無事をお祈りすると共に、
亡くなられた方々のご冥福 をお祈りいたします。


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